天井から水が落ちてきた、壁に雨染みが広がっている――雨漏りに気づいたら、被害を広げない応急処置と、修理を頼む前の確認が大切です。台風や大雨の後には「保険金で直せる」と勧誘する業者のトラブルも報告されているため、その注意点もあわせてまとめます。
目次
結論:室内の被害を抑えて記録を残す。屋根には上らない。保険の相談は自分で保険会社へ
- 落ちてくる水はバケツなどで受け、家具や家電を移動し、近くの電気製品の使用を控える。
- 雨漏りの場所・時間・天気を写真やメモで残す(原因の調査や保険の相談に役立つ)。
- 雨の中や雨上がりに屋根に上らない。応急処置の範囲を超える作業は事業者に依頼する。
- 保険を使えるかは、修理の契約の前に、加入している損害保険会社か代理店に自分で相談する。
応急処置のチェックリスト
| すること | 理由 |
|---|---|
| 水を受ける(バケツ・タオル・シート) | 床や下の階への被害を抑える |
| 家具・家電を移動する | 濡れによる故障を防ぐ |
| 水がかかる場所の電気製品を使わない | 漏電を防ぐ |
| 写真とメモを残す | 原因の調査・見積り・保険の相談の材料になる |
| 屋根に上らない | 転落の危険がある |
「保険金で直せる」という勧誘に注意
国民生活センターと日本損害保険協会は、「火災保険を使えば負担なく住宅を修理できる」などと勧誘する業者とのトラブルに注意を呼びかけています。日本損害保険協会が示す例には次のようなものがあります。
| 型 | トラブルの例 |
|---|---|
| 訪問勧誘 | 「負担額なく屋根の修理ができる」と言われて契約した |
| 解約の妨害 | 契約書を持ち帰られ、「工事をしなかった場合は保険金の4割を支払ってもらう」と言われた |
| 請求の代行 | 成功報酬として保険金の30%を請求され、修理の費用が足りなくなった |
- 保険金の請求は、加入者本人が行うのが基本です。
- 自然の消耗・劣化やさびなどによる損害は、保険金の支払いの対象外です。
- 訪問販売で契約した場合は、クーリング・オフができることがあります(点検商法の見分け方とクーリング・オフ)。
修理を頼むとき
雨漏りの原因は、屋根・外壁・窓まわり・屋上の防水など、場所によってさまざまです。調査の結果(写真・範囲)と修理の方法の説明を受け、できれば複数の見積りで比べましょう。屋上やベランダの防水の傷みは屋上防水の膨れ・浮きと改修方法とトップコートの塗り替え時期、見積りと契約の確認はリフォームの見積り・契約前チェックにまとめています。外壁のひび割れやはがれの見方は外壁の塗り替えの時期と劣化のサインを参考にしてください。
よくある質問
Q. 雨漏りは火災保険で直せますか?
原因や契約の内容によります。自然の消耗・劣化による損害は対象外です。修理の契約の前に、加入している損害保険会社か代理店に自分で相談してください。
Q. 「保険の申請を代わりにします」と言われました。
請求は加入者本人が行うのが基本です。高額な手数料や解約時の違約金のトラブルが報告されているため、すぐに契約しないでください。日本損害保険協会の相談ダイヤルや消費生活センター(188)に相談できます。
Q. 自分で屋根にシートをかけてもよいですか?
屋根の上の作業は転落の危険があります。雨の中や雨上がりは特に滑りやすいため、事業者に依頼してください。
